A B C ???


Best friends animal society L.A.
大雨の中 センターを出て 駐車場に行くと3人の推進員の車が並んでいて お疲れ様でしたと軽い挨拶から これが本番ともいえる お話ができました 互いの情報交換
そして思いだしました 丁度 仕事で行っていたLA 1990年頃でしたが
1971年にはロサンゼルス市では11万頭以上の犬と猫が殺処分されました。これは1960年に統計を取り始めて以来最悪の数字で、さすがに行政側がなんとかしなくてはと腰を上げた最初の年となりました。LA市がとった方法はとにかく無制限に産まれて来る犬や猫の数を減らすことでした。そのためにアメリカで初めて公共サービスとして低価格での犬猫の不妊去勢手術のためのクリニックを設置したのです。
LAだけで11万頭 全米で2000万頭の殺処分数は2011年には300万頭まで減少しています
その経緯の抜粋を紹介したいと思います
①ペットの人口過剰問題は、税金の浪費
シェルターに収容される動物が増えることは、その維持や安楽死に莫大なお金がかかる、すなわち税金の浪費であるということを、国やメディアが大々的に宣伝するようになりました。
②環境汚染につながる
大量の動物を殺して燃やすことには多大なエネルギーが必要であり、大気汚染、二酸化炭素の増加、ゴミの増加などにもつながり、エコロジー的な観点から動物を殺すこと自体が浪費だといわれるようになりました。
③安楽死用の注射液の危険性と、管理義務の負担
アメリカでは安楽死専用の注射を使用するため、使用できる獣医師はその管理を徹底する必要があること、そして二次的な犯罪を予防する必要があるなど、ただ使うだけでなく管理するのにも多大なる労力を割く必要があるという認識が広がりました。
④非人道的である
あまりにも多くのペットが生まれ、余り、安楽死させられる。ひとつひとつの命が軽んじられる風潮が存在していた社会に、命の尊さを訴えました。
⑤安楽死させなくてはならない人の立場
アメリカでペットに安楽死を施行できるのは、獣医師に限られています。次から次に安楽死させざるを得ない状況に置かれた獣医師が精神的に負う傷、それに対してメンタルケアが必要となり、そのような点でもお金がかかる状況であることを世の中の人々に知らせるようになりました。
⑥ペットの人口過剰の事実を広めるための、徹底した啓蒙活動
犬や猫はどんどん増えるという事実を、ありとあらゆる方面からありとあらゆる立場の人々へ訴える啓蒙活動を行いました。しかし、西山さんが1990年代に感じたのは、ただ訴えるだけではなかなか効果がないということだったそうです。
⑦不妊去勢手術の値段を下げた(1990年頃)
動物病院やシェルターのほかにも不妊去勢手術専門病院が各地に作られ、低所得者や高齢者に対して助成金を出す、不妊去勢手術バス(移動式の手術室)が登場するなど、経済状況が厳しい人でも安い金額で不妊去勢手術を受けられるようにしました。
⑧不妊去勢手術を法で義務化した(元祖シェルター法:ロサンゼルスでは1990年成立)
元祖シェルター法と呼ばれるこの法律は、シェルターから新しい家族に迎えられる動物はすべて、生後9ヶ月になる前に不妊去勢手術をしなくてはならないというものです。違反すると罰金が科せられましたが、それでも生後9ヶ月を迎える前に繁殖してしまうという状況は残りました。
⑨不妊去勢手術を前金制度にした(1994年ごろ)
シェルターから迎える動物に対して、不妊去勢手術をまだしていない場合にはその手術費用を前払いするという仕組みを作ったそうです。前払いしているにもかかわらず、手術を受けずに繁殖してしまう状況は存続し、この方法も成功しなかったといいます。
⑩犬の登録料に差をつけた
不妊去勢手術をしている場合には10ドル(現在は15ドル)、手術をしていない場合には100ドル(現在は150ドル)と、登録料に差をつけました。当時、安いところでは100ドルかからずに手術を受けられる状況だったそうです。登録料は毎年支払うため、登録料に差をつけたことはかなり効果的だったそうです。

⑪ブリーダーライセンス制度を導入、繁殖を許可制にした(1999年:ロサンゼルス)
プロのブリーダー、一般の飼い主に関わらず、繁殖を行う前に管轄の行政に申請をし、繁殖許可証(125ドル、審査なし)をもらわなくてはならなくなりました。許可なく繁殖した場合には高額な罰金が科せられること、繁殖するには許可が必要だとするワンステップをくわえたことが功を奏し、気軽に自家繁殖する人が減ったそうです。
⑫早期不妊去勢手術を広めた(1990年代後半)
生後16週齢よりも早く(一般的に8-16週齢)不妊去勢手術をすることを、早期不妊去勢手術と定義します。生後6ヶ月齢ほどで行う通常の手術と比べて安全性にかわりはなく、むしろそれよりも少し安全だとされているそうです。早期不妊去勢手術は1960年代から小規模ながらも行われていたそうなのですが、1990年代になって、早期手術をするための小児麻酔学や手術テクニックが広がっていったそうです。このことはアメリカで安楽死を減らすための対策として成功したと感じている、とお話されていました。
⑬早期不妊去勢手術を法律で義務化した(2000年:シェルター法)
公共・民間を問わず、全てのシェルターから犬や猫を新しい飼い主へ渡す時点で、不妊去勢手術がされてなくてはならないという法律です。早期不妊去勢手術が初めて法律で認められた、大きな進歩であると考えられているそうです。早期不妊去勢手術の獣医学的見解としては、手術が簡単、手術時間が短い、犬猫の負担が軽く精神的トラウマが少ない、飼い主が喜ぶというメリットがあるとされています。
⑭シェルターレスキューが普及(2000年代)
ロサンゼルスでは、公共のシェルターでの保護期間は2週間とされているそうです。2週間で新しい飼い主が見つからずに安楽死させられる動物をレスキューし、時間をかけて新しい飼い主をさがすという活動が普及しました。シェルターレスキューをしている方々は個人から団体まで、さまざまな規模だそうです。
⑮シェルターレスキューを許可制度にした
シェルターレスキューが普及して安楽死数は減るも、動物たちのケアをきちんとしない人々も出てきました。そのため行政がシェルターレスキューを許可制度として、愛護や虐待法についての啓蒙を行いました。また、シェルターレスキューをして新たな家族に手渡す際にも、その時点で不妊去勢手術が施されていることを義務付けました。
⑯地域猫のコントロール(1990年代後半から)
地域猫、いわゆる野良猫を捕まえ、不妊去勢手術をし、再び地域に戻して頭数をコントロールする活動です。これは科学的にも有効であることが証明されていることで、行政が積極的に行った対策だそうです。
⑰ペットショップから犬猫の生態販売が消えた
この20年の間にペットショップから犬猫の姿がどんどん消えて行ったのには、病気を持つ個体の多いパピーミルからのペットを販売するのではなく、シェルターからペットを受けて譲渡をしていくという姿勢になっていったからだそうです。
⑱市民はペットショップからではなくシェルターから犬猫を迎えるようになった
ペットショップの変化は市民の啓蒙へと繋がっていき、新しく犬猫を迎える時にはシェルターに行くようになったそうです。
⑲パピーミル反対運動(2000年ころから)
ペットショップや市民への啓蒙が広がり、2000年ころから粗悪な繁殖を続けてペットショップに卸す業者に対する反対運動が盛んになってきました。ペットショップもそのような業者から買わなくなってきて、<17>のようにシェルターからのペットを譲渡する方向へと進んでいったそうです。
⑳アニマルポリスの存在
アニマルポリスとは、動物に関する法律を監視し、不妊去勢手術をしていない、無許可で繁殖を行っているといった違反行為や動物虐待を取り締まる、24時間体制の法的権限を持つ機関です。法律がありながらも法律を取り締まる人がいなければ法律は機能せず、さらにはアニマルポリスの存在は、そのような法律が存在していることを市民に広めるためにも重要な役割を果たしているそうです。

繁殖をコントロールするときに忘れてはいけないのは遺伝病です。時々刻々と増えている遺伝病を認識し、遺伝病の検査調査をせず繁殖をしてはいけないという風潮が、ブリーダーの間に広まりました。一方で、自家繁殖は危険であるという意識が一般の人々の間でも広まっていきました。

良心的なブリーダーはペットショップに卸すことはせず、譲渡してもいいとする相手を直接判断するようになったため、ブリーダーと飼い主との交流が生まれ、一生涯に渡る付き合いをするようになっています。そのようなことから、ブリーダーが自分のところで繁殖した犬の長期的な健康チェックができるようになり、遺伝病についてさらに勉強して知識を増やし、遺伝病を減らしていこうとする意識が高まってきたそうです。

マイクロチップの装着を義務化する地域がどんどん増えており、現在7~8割のペットにチップが入れられているそうです。

成犬や成猫でシェルターに入れられるケースの殆どが、病気ではなく、噛みつきや無駄吠え、分離不安、トイレなどの問題行動を抱える場合だといいます。しかし臨床治療とトレーニングで問題行動が解決できる確率が高まってきたことから、シェルターに連れてこられる犬や猫が減り、安楽死の減少へと繋がった理由のひとつとなったといいます。

ロサンゼルスでは、ロサンゼルスに住む生後4ヶ月以上の全ての犬猫に不妊去勢手術を義務化しました。例外は盲導犬などのサービスドッグ、繁殖犬、医学的な理由により手術が不可能な場合のみとされ、いずれもその基準はかなり厳しいものとなっているため、ロサンゼルスで犬や猫が暮らすには、基本的には不妊去勢手術をしていないと不可能だと考えてもいいくらいだそうです。

個人であれシェルターであれ、売る場合でも譲渡する場合でも、6ヶ月齢未満の犬猫を新しい飼い主に渡す場合にはライセンス(1年間120ドル)が必要となりました。この法律は、個人のシェルターレスキューが増えたことに対応するためのもので、本気で取り組んでいないシェルターレスキューをふるいにかけるという意味で機能する法律となったそうです。

ロサンゼルスでは、ペットショップは繁殖業者から動物を仕入れてはいけないという法律が可決されました。これは、パピーミルを徹底的になくそうとする法律です。施行後に繁殖業者から購入した動物を販売すれば、もちろん違法となります。
こうしてまとめてみると 日常的に 仲間と話していること 行政にお願いして 即座に 無理ですと言われている内容とまさに同じ内容です
Animal Birth Contorol アニマル バース コントロール
いつの日か NO KILL !! 虐待も 殺処分も無く 家族として幸せに暮らせる日まで 頑張りましょう

シェルターに戻るのがすっかり遅くなりました



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